カナダで観光学を学ぼうと思っている人のためのブログ

カナダの4年制大学(観光学部)を卒業しました。主に時事ネタを欧米視点の観光学の知識をベースにゆるーく語っていきます。

Personalizationとかいうトレンド

こんにちは。

 

2020年も気づけば残すところあと僅か。今年は例のウイルスで海外旅行ができなくなりストレスが溜まっている人が多いことでしょう。かくいう私もその一人です…

 

 

日本ではGo Toトラベルキャンペーンが色んな業界を経済的に助ける為に施行されているようですが、皆さん利用されましたか?

 

news.yahoo.co.jp

 

私の勝手な妄想ですが、この政策のもう一つの狙いは感染の広がり方のデータを取ることだと思います。このデータを元にこういう対策をすれば感染率をここまで抑えられますよ~って諸外国にアピールして2021年にオリンピックを開催したいんじゃないかなぁと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーソナリゼーションとは

 

 

閑話休題、本題に入ります。突然ですが皆さん「パーソナリゼーション (Perzonalization)」って聞いたことありますか?自分用にカスタマイズするって意味です。厨二病っぽく言うと「俺色に染める」ってことです。わかりましたか?笑 一番わかりやすいであろう例をあげると、スターバックスで抹茶ラテを頼んで牛乳の代わりに豆乳を投入、さらにチョコチップを追加、っていうアレです。スターバックスが世界的に成功した理由の1つがこれです。現代人、特にミレニアル世代(日本でいうゆとり世代くらいの世代)にこれがウケているわけです。言い換えると、既製品よりそれを自分好みに変えたものの方が消費者に好まれるトレンド、ということです。

 

 

 

 

旅行との関係

 

ここまで読んで、「おいおいおい、これが旅行とどう関係あるんだ?用語の意味はわかったけどよ。」という人が多いことでしょう。安心してください。今解説します。

 

 

さて、これまた唐突ですがSpecial Interest TourismもしくはNiche Tourismという用語はご存知ですか?ニッチ、という横文字は聞いたことある人は多いかと思います。Nicheと書いてニーシュと読みます。Special Interest TourismNiche Tourismも両方とも自分が興味のある特定の分野のことを達成するためにする旅行のことを指します。例えば、あなたがコーヒーマニアだとしましょう。ふと今回の旅では西海岸で飲むいつもの味を堪能したいと思い、スターバックス本店やブルーボトルコーヒーなどのアメリカ西海岸発祥のカフェを何件も巡ることにしました。コーヒーマニアのあなたは旅行中にカフェインの快楽に溺れて幸福感MAXになるでしょう。さらに、この旅行プランは旅行代理店ではほぼ確実に見つけることができません。なぜならこの旅行はあなたの興味をベースに計画したもので、万人にウケるとは限らないからです。(そもそも団体客が観光バスでカフェを転々とするところを想像したらそれはそれでヤバいですよね…コーヒー会社の視察ツアーならまだしも一般旅行客向けでは無さそう。)

 

どうですか?パーソナリゼーションと旅行の関係性がわかりましたか?要するに旅行も旅行代理店が観光スポットだけを寄せ集めて作った旅行計画より、自分の興味ベースで作った旅行計画の方が自分の欲求を満たしてくれる、ということです。もちろん旅行代理店が販売しているプランが自分の興味あるもので固められているのならそれはそれで良いことですし、旅行代理店も顧客のニーズに合ったプランの作成を手伝うサービスも提供しています。(学校・法人向けは特にそう。修学旅行とか視察とか。)

 

 

www.doxee.com

 

digitalagencynetwork.com

 

 

何でこれについて書こうと思ったか

 

 

私は大学卒業後1年間は旅行代理店で働いていたのですが、カナダの永住権の申請をするなら飲食業界で働いた方が楽そうだな~っていう軽い気持ちで調理師に転職したのですが、そこで働いていくうちにみんなパーソナリゼーションしすぎ問題に直面しました。例えば、私セリアック(小麦粉アレルギーの人)だからグルテンフリーのパン使って、と注文する客や、このサンドイッチは野菜抜きで作ってくれない?子供が野菜嫌いなの。と仰せられるお客様や、そもそもメニューにBuild Your Own (BYO) Salad(自分で好きな野菜を選んで作るサラダ)があったり等など数え切れないくらいのバリエーションの対応を求められます。はじめのうちは「おいおい、シェフがこの組み合わせが良いと思って組み立てた一品なのにそれを壊すのか?とか子供に好き嫌いさせるのか?」って思ってましたが、Special Interest TourismやNiche Tourismのことを考えたら少し納得しました。

 

そもそも日本では北米ほどこのトレンドが浸透していないように感じます。スターバックスはともかく、(サンドイッチの)サブウェイが一応店舗はあるけどすごい人気があるわけではないのは好き嫌いを押し通すの(=わがまま)は良くないと家庭で教育されるからでしょうか(某ラーメン屋ではヤサイマシニンニクアブラカラメという呪文の詠唱が必要なようですが)。旅行に関してはネットで格安ホテルや格安航空券などが簡単に予約できるようになったため、家族との旅行でも友人との旅行でも比較的利用者は多い気がします。北米のサービス業ではパーソナリゼーションができないなど、融通がきかないとやっていけないみたいな雰囲気があります。皆さんは日本でのパーソナリゼーションについてどう思いますか?顧客満足度を高める為には必要不可欠なトレンドだと思いますか?

 

また海外旅行ができるようになった時に少しでもこのことを思い出して頂けたら幸いです!

Nested Ticketing - 同じ場所を何回も飛行機で往復する場合の節約術(?)

こんにちは。

 

ブログ更新サボって半年くらい経ちました笑

 

早いものでもう年末。帰省も含めて旅行する人も多いのでは。

 

今回は面白い記事を見つけたのでその内容をシェアしたくてブログ書いてます笑

 

その記事がこれ↓

 

www.insider.com

 

"Nested Ticketing"と呼ばれる方法で航空券代が節約できる(かも)とのこと。

 

日本語で対訳をググってみたけど出てきませんでした。このブログが日本語での説明初か?笑

 

Nested Ticketing: 地点A(家)-B(旅行先)間を複数回往復する場合、A地点発B地点着の往復チケットとB地点発A地点着の往復チケットを購入した方がA地点発B地点着の往復チケットを複数回購入するより安くなるかも、という方法。

 

例えば5月2日から5月6日と12月29日から1月3日までの2回、地点AとBを往復するとする。この場合、A地点発の往復チケットは5月2日発1月3日着を購入し、B地点発の往復チケットは5月6日発12月29日着を購入すれば良いということになる。

 

こうすると旅程表上では5月2日から1月3日までの長期間B地点に滞在していることになるけど、実際はその期間中の5月6日から12月29日まではA地点に滞在しているため普段通り生活を送れる、というわけ。

 

安くなる"かもしれない"カラクリは、

 

①最低滞在日数の縛りを解除できる

②週末空港使用料を回避できる

 

の2点とのこと。国内線より国際線での方がアドバンテージが取れる確率が高いらしいです。

 

ペナルティに関してですが、特にこの方法に対する罰則などは定められてないので罰せられるリスクは少ないはず。もし不安なら毎回違う航空会社を利用しては。と記事では紹介されていました。

 

 

毎年数回帰国する留学生とかはこれ使えるんじゃないですかねぇこれ…

バンクーバーでたらこバター見つけた

約5か月ぶりのブログ更新、旅行にまったく関係ないこと書きます…笑

 

(本当は3月にペルー旅行に行ったからそのことを書く予定だったけど書く気力がなくて今まで放置していました…多分後日気力があるときにそのことについて書きます…)

 

今回はタイトル通り、たらこバターをバンクーバーで見つけたという話。IKEAでみつけました。

 

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KALLES KAVIAR 

Cod roe spread

$3.99/0.419 lb

 

ずっと日本のカルディのたらこバター/スプレッドが優秀って記事を読んでからそういうのが気になっていて、やっと見つけました…

 

味は普通にたらこの味がして、少し塩気が強いのと魚臭いのが気になる人は気になるかなぁという感じ。たらこスパゲティを作るのが楽しみ( ˘ω˘)

 

バンクーバーでたらこはアジア系のスーパーに行けば買えるけど高いし量も少ないし新鮮そうじゃないからこれで事足りそう。

 

 

この商品が気になった人はIKEAに行けや…ってな…

 

祖父の死から学んだ趣味とコミュニティの重要性

先日父方の祖父が他界しました。

 

祖父との思い出を思い返していたら色々気づきがあったので今回はそのことを書きます。

 

タイトルにあるように趣味とコミュニティの重要性についての記事なわけですが、観光学とどう関係するのか不思議に思う方もいることでしょう。僕が学んだ観光学は基本的にはマネジメントについてでしたが、それに関連してレクリエーションについても学びました。カナダで4年制の観光学部生は(各大学のカリキュラムによるとは思いますが)僕と同じようにレクリエーションについても学ぶと思います。そしてこのレクリエーションですが、なんと地域開発に大きな関わりがあるんです。

 

この記事を読んで観光学=旅行のみではないことと、趣味とコミュニティの重要性をふーんって感じてくれたらと思います。

 

*コミュニティ:コミュニティには地域コミュニティ(→自治体等)と社会的コミュニティ(→学校、会社、趣味など同じ属性を持つ人の集い)があります。

 

 

趣味の重要性

 

祖父との思い出でまず最初に思い浮かんだのは僕が小学生の時によく釣りに連れて行ってもらったことでした。祖父は遠洋漁業の漁師だったので船の操縦はもちろんのこと、(本業の漁法ではないですが)釣りの仕掛けの作り方も知っていたので夏休みにはよく釣りをしました。

 

いつも釣りをする桟橋には地元の人はもちろん、釣り好きの人が余所からやって来ることも珍しくはありませんでした。祖父は朝の散歩の帰りに釣り人達に今日はどう?何か釣れるかい?と話しかけ、情報収集をした後、釣れそうな魚にあった仕掛けを用意して釣りに連れて行ってくれました。

 

ここで今の自分の自由時間の使い方を考えるとほとんどがYoutubeやNetflixの視聴などの与えられたコンテンツを消費している(→受け身な自由時間の使い方をしている)ことを再確認しました。言い換えると、釣りを含む能動的な自由時間の使い方をしていないなーと思ったわけです。

 

もちろん動画を見ることが100%悪いとは言いません。ゆっくりする時間も必要です。能動的な趣味のなにがいいかと言うと、ノウハウを自分から発信しやすくなる(→好きなことを仕事にできる可能性UP)のと、趣味のコミュニティに所属する(→同じ趣味の仲間が増える)ことです。

 

コミュニティに所属するという点では受動的な趣味をしていても可能です(好きなYoutuberのファンコミュニティに所属する等)が、自分から発信するものがないのではないかと思います。

 

なぜここまで自分から何か発信することの重要性を繰り返しているかというと、(ホリエモンじゃないですが)今後は遊び(趣味)が仕事になりやすい時代がくると個人的に信じているからです。

 

AIがどうとかそういった話もありますが、個人的には消費者の嗜好が多様化している今、ニッチな需要に対応するにはそのカテゴリのオタクが作成した内容の濃いコンテンツが必要だと思っています。釣りを例にして考えると、釣り船の案内役をした時に船の操縦とマニュアルの案内ができる人よりはその2つはもちろんのこと、釣れる魚の種類や釣り具についての知識が豊富な方がお客さんとの会話も盛り上がりますし、満足度も高くなるわけです。

 

コミュニティの重要性

 

地域コミュニティでも社会的コミュニティでも何らかのコミュニティに属していて尚且つそのメンバーと良好な関係を築くことで得られる一番メリットは健康状態が維持しやすくなることです。人は他人とコミュニケーションを頻繁にとらないと心身共に不健康になっていくことが研究で明らかになっています。

 

www.dtod.ne.jp

 

老人の孤独死が~というニュースを目にしたことがあるかと思いますが、原因の一つはまさに同コミュニティのメンバーとのコミュニケーション不足でしょう。配偶者を亡くした+家族(子供)が実家ではない場所に住んでいる+とりあえずテレビをぼーっと眺めている高齢者の場合、コミュニティー内で充分なコミュニケーションがないと健康が損なわれるということです。

 

祖父との思い出で次に思い浮かんだのは僕がカナダから一時帰国した時に会った際には認知症になっていて誰だか忘れられていたことでした。すごい悲しかったです…。

 

僕の祖父の場合は祖母が先に無くなり、僕と弟は実家を離れ、僕の両親も仕事であまり家にいない、という状態が何年か続きました。また祖父もあまり人となれ合うのが得意な気質ではなかったようで、老人センター的なところには行きたがらなかったようです。その結果、認知症を患いその後別の病気で他界しました。まさに大学で習ったセオリー通りでハッとしました。朝の散歩ついでの地域の人に挨拶して回っていた祖父でさえいつのまにかその習慣がなくなり負のスパイラルに陥ってしまったわけです…

 

自分の居場所を見つける→Third Place

 

社会学用語でThird Placeというのがあります。First Place (家)とSecond Place (学校や会社)の他に自分が心地よいと思える場所をThird Placeと言います。例えばカフェや公園などが該当します。

 

Third Placeの特徴としては、そこに行くとリラックスできることと同じ場所が好きな他の人との交流があることです。

 

よくカフェやファミレスでお茶とケーキ1つで何時間もおしゃべりしている高齢者グループを見かけませんか?彼らがどういう関係かはグループ毎に異なるので一括りにはできませんが彼らは特に意識せずに楽しい(→それが生きがいとなっている)から集まっていると思います。お店の人や他の客の目にどう映っているかはわかりませんが、社会学の観点からすると彼らの行動は素晴らしいわけです。(そう考えるとスナック通いのおっさん達も社会学的には模範生ってことか…)

 

路上で井戸端会議をしているおばちゃま達がパワフルなのはそういったことも要因かと思います。

 

この流れで気づいたでしょうか…公園でゲートボールをしている高齢者グループはThird Placeで地域・社会的コミュニティメンバーと交流しているということです…。これこそレクリエーション(例:ゲートボール)が地域開発に関係してくる事例です。自治体はこのような社交活動が可能な公共の場の整備をする必要があるのですが、その際には地域住民が利用しやすいデザインを考えなければいけません。確かに高齢者がゲートボールをするのは良いことと書きましたが、それは彼らの都合だけを考えた際に言えることで、他の公園の利用者、例えば子供たち、のことを考えると頻繁にゲートボール大会を開催されては思う存分走り回ることもままならないわけです。本物かネタ画像か知らないですが、禁止事項ばかり書いてある公園の画像をネットで見たことがあります。それを見た時にはその公園って存在価値あるの?って思いました。

 

地域開発についてはまた別の記事で書こうと思います。長くなるので笑

 

趣味、コミュニティ、Third Placeと語ってきましたがどれも現代社会人が知っておくべき概念だと思います。これを機にもう少し外出する努力します…。

 

 

カナダで娯楽用大麻の使用が合法化されたけど、日本人に関係あるの?

つい先日2018年10月17日にカナダで娯楽用大麻の使用が合法化されました。

 

これに関する記事は沢山あるので、合法化がどう日本人に関係するのか自分なりの考えを書いていきます。

 

事前知識を補完するためにいくつかまとまってる記事を集めてきたので流し読みしてください笑

 

lifevancouver.jp

 

www.bbc.com

 

 

 

 

 

1.娯楽目的の使用が合法化して思ったこと

 

もともとカナダでは医療用大麻の使用がOKで、大麻はどうにか入手できる環境があったので娯楽目的の使用はダメだけど吸ってる人はいたんですよ。

 

 

さらに4月20日は大麻愛好家による大麻の日で、その日になると愛好家達が娯楽用大麻の使用を認めろー!って言いながら大麻を吸いまくる、ってのが毎年恒例の行事でした。バンクーバーでは確か今年と去年はビーチの方で行われてた気がするけど、その前とかはダウンタウンのど真ん中で吸うもんだから、臭いのなんの…

 

 

で、ようやく彼らの願望が叶った訳です。だから合法化されたらもっと臭くなるんじゃないかな〜って思ってました…が、実際は今のところそんなに吸ってる人を見かけません…どこに消えた…笑 でもすれ違うと臭うんですよね〜

 

 

街を歩いていると、「おっ!お兄さん!マリファナどう?いいのあるよ〜」「あっ、大丈夫で〜す」みたいな会話もしたりします笑

 

 

日本では大麻=ヤバイみたいなイメージがあるので馴染みがない人は驚くかもしれません。まあ法律でダメなんだから当然ですが笑 在カナダ日本大使館からもカナダで大麻OKになったけど日本人は大麻使うんじゃねーぞってメール来ましたしね。でも聞くところによるとあんまり日本ではこの合法化の件、報道されてないみたいですね。興味を持たせるのを阻止する為でしょうか…

 

 

他の国でも大麻ダメなところ沢山あると思いますが、彼らはカナダで大麻吸ってもしょっぴかれないのでしょうか…?日本人が大麻吸ったとして、どうやって判別してしょっぴくのでしょうか…?もちろんSNSに大麻吸ったぜイェイなんて写真載せたらアウトですが笑

 

 

そして大麻解禁により一部界隈で話題になっているのが大麻旅行(以下Canabis tourism)、大麻を楽しむ為にする旅行です。オランダのアムステルダムがこれで有名ですが、カナダもついにこれの旅行先候補に仲間入りした訳です。実際にもう催行している会社があるみたい。

www.canadahightours.com

 

 

これからカナダ=大麻のイメージが強くなると(国旗も大麻に似てるし、本当にそういうコラ画像が沢山ある)日本人には影響しまくりだと思います。特に旅行業界。

 

 

 

2.どう日本人に関係するのか

 

 

Canabis Tourismが流行り大麻のイメージが定着するとどうなるのか。パッと思いつくことといえば大麻は良くないイメージが強いので日本人の旅行先候補として選ばれにくくなることですかね。

 

 

上記の通り、あまり日本で報道されなかったとしても大麻を堂々とダウンタウンのど真ん中で売ってる場所があちこちにあったら日本人は行くのを避けるでしょう。修学旅行や短期留学、英語研修など学生が絡むものは特に。ホームステイ先も大麻に縁のない人達を選出しなければなりません。

 

 

英語の勉強が目的なら他にも英語圏の国はありますから、カナダは外されてしまうんじゃないかな〜って思います。

 

 

こうなってしまうと困るのは日本の旅行会社と日本人向けの現地のお土産やさん。シンプルにターゲットが少なくなってしまうわけですから、苦しくなるでしょうねぇ…さすがにcanabis tourを売りにはできませんしね笑

 

 

まだ合法化されて日がそこまで経ってないので何とも言えませんが、現地の日本人コミュニティにはどんな影響が出るのかな…?

 

 

ここまでカナダに来る日本人の話をしてきましたが、ここからはその逆。日本に来る外国人の話をします。

 

 

アメリカのいくつかの州やカナダを始め、世界的に大麻解禁の動きが見られます(これが良いことなのかどうかは別の話ですが…) 。ロサンゼルス空港では少量の大麻なら機内持ち込み可能になったみたいです。当然そのまま外国に持っていったら、はい逮捕( ◠‿◠ )な訳ですが笑 どうやら飛行機が離陸するまでに消費しろって話みたいです。

rollingstonejapan.com

 

 

言い換えると大麻喫煙者が世界的に増えるということですよね。つまり、日本に来る大麻喫煙者も増えるというわけです。

 

 

勿論、日本は大麻ダメですから、彼らが大麻を持ち込みしたら当然国籍を問わずしょっぴかれるでしょう。訪日客だからといって許していたら秩序が維持できないので見せしめとしてしっかりと逮捕するなり罰を与えることが予想されます。

 

 

しかし、この大麻解禁ブームに多くの国が乗っかったらどうでしょう。解禁されたからといってみんながみんな吸い始める訳ではありませんが、喫煙者が増えることは確実です。そして大麻解禁ブームが盛んになる=大麻を消費することが普通になるということです。つまり日本はまだ大麻解禁してないのか、遅れてる!なんて批判してくる輩が沢山出てくる訳です。

 

 

今でさえそういう界隈の人達が動物の権利(animal rights)だなんだと言って猫カフェは虐待!だの水族館のイルカショーは虐待!だの言ってるわけです。大麻の消費が世界的に一般的なものになったらそういう人達が出てくるのは容易に想像できます。今でも隠れて大麻吸ってる人は言ってそうですが笑

 

 

1920〜1933年までアメリカで禁酒法が施行されていましたが今では合法です。それに実際にG7の一国家であるカナダが大麻の使用を合法化した訳ですから、妄想だなんて笑ってられない話だと個人的には思うのですがどうでしょうか…法律で禁止されてたものが合法化されるなんてことは普通にありえる話なんです。歴史が証明してます。

 

 

この記事をきっかけに他国だからいいや〜と思わず一度大麻について色々考えてみてはいかがでしょうか。僕としては禁止のままで全然問題ないんですけどね~

 

友達や家族との旅行がうまく行く方法

時が流れるのは早いものでもう平成最後の夏も終盤…

 

何かしましたか?この夏。

 

 

僕は7月中旬にスカイダイビングしてきました笑

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平成最後の夏だし思い出作りに旅行の計画を立てている人が多いのではと思います。

 

大学生はあと1か月くらい夏休みあるしね。

 

 

で、いざ旅行の計画をするとなった時にに恐らく1番困るのが同行者との行きたい場所、やりたいことの食い違いだと思います。皆それぞれ興味があるものが違うから仕方ないけどね…

 

が、実はこれ、少し工夫をすることで丸くおさめることができます!!

 

今回はその方法を紹介しまーす

 

 

 

その1:旅行の第一第一目的を決める

 

どんな旅行でもグループメンバー内の共通の興味を見つけ、第一目的を決めるとうまくいくことが多いです。

 

例えば、今回のバンクーバーへの旅行は「バンクーバーの朝日」のゆかりの地を巡るぞ!とか、パリに2024年夏季オリンピック見に行くぞ!みたいな感じ。

 

目的を軸にそれ以外の行程を組み立てていきます。

 

このように興味があるものを楽しむ為に消費する旅行をSpecial Interest Tourismと言います。実はこれ、旅行代理店が販売してる募集型企画旅行(パンフレット等で紹介されているあらかじめ行程が決まっている旅行)とは対極にある旅行の仕方なんです。ちなみにそういった日本人に馴染のある観光バス等で有名観光地を巡るツアーをMass Tourismと言います。

 

ん~インスタ映えするカナダの綺麗な自然は見たいけど別に歴史とか先住民族のことは興味ないな~って人は募集型企画旅行より自分で興味ある場所だけピックアップしてそれを中心に移動手段、レストラン、宿泊場所等考えていくのがいいと思います。

 

 

 

その2:自分のEQタイプを知る

 

EQ、見慣れない単語だと思います。IQみたいな響きだけど関係ないです笑

 

EQはExplore Quotientの略(直訳すると探検者指数ですかね笑)で自分がどういう人でどういう旅行の仕方を好むのかを知るのに役立ちます。(砂漠でキャンプ最高!クルーズとかありえねぇ!って人もいればその逆の人もいますよね。)

 

カナダの観光局が各自治体の観光課向けに生み出したツールで、各自治体は「こういうタイプの観光客がメインターゲットでそのタイプに該当する人はぜひ来てね!」って発信するために使います。

 

日本語版のEQタイプ一覧とEQタイプテストのページを見つけたので試してみてください。

 

日本語版EQタイプ一覧:

旅行のスタイルについて | The Explorer Quotient

(なぜか日本語版ではEQタイプの1つ:Authentic Experiencersが抜けてます。このタイプの人は自分磨きの為にリスクを顧みず自らいろんなことにチャレンジするのが好きな性格です。)

 

日本語版EQテスト:

EQ | Home | The Explorer Quotient

 

試してみましたか?笑

 

ちなみにカナダのEQタイプは

  • Authentic Experiencers
  • Cultural Explorers
  • Free Spirits

です。

 

もちろん上記以外のEQタイプの人でもカナダ観光は楽しめますがそのタイプの人が好きそうな場所やアトラクションがたくさんありますよって意味です。

 

旅行する人全員でこのテストをやってみて自分のグループメンバーの旅の仕方の好みを把握しましょう。そうすることでどんな旅の仕方にすればいいか見えてきます。

 

 

 

 

 

まとめ

 

上記2つをまとめるとこんな感じになります。

 

例:男女カップルの場合

 

てか、夏だし海行きたくね?ハワイとかどう?(提案)

→わかる~(同意。ここで旅の第一目的が決まる)

→EQテストする

→EQタイプわかる

→(EQタイプが同じもしくは近い場合)問題なく旅程が決まる。

→(EQタイプが相反する場合)お互いのタイプに合う旅の仕方を妥協し合って決める。

 

この方法で平和的に旅行の計画を立ててください笑

 

日本でeスポーツが流行らないワケ

最近日本でも耳にする機会が多くなってきたワード、「eスポーツ」。

 

ネットニュースをよく読む人は2020年のアジア競技大会の正式競技としてeスポーツが選ばれた、なんて記事を読んだことがあるのでは???

 

www.gamespark.jp

 

この記事ではそもそもeスポーツとは何か、何でこんなに世界的に盛り上がってきているのか、でもなんで日本では流行らないのか、eスポーツは観光学科で学べるってことを紹介します。

 

 

そもそもeスポーツって何?

eスポーツはビデオゲーム/PCゲームを競技として捉えたときの名称。スポーツ(Sports)は英語で競技という意味でスポーツの目的はCompetitive SportsとRecreational Sportsの2種類に分けられる。前者は勝つことを目的としたもの、後者は楽しむことを目的としたもの。つまり、今までのゲームの目的は楽しむことがメインだったしそれが世間一般のゲームの認識だったけど、別にゲームだってガチで勝つことを目的としてやってもよくね?っていうのがeスポーツ。

 

上記の分類の他に体を使うスポーツ、Physical (Traditional) Sports(例、バスケ、野球、水泳等)と頭脳戦のMental Sports(例、チェス、囲碁、将棋等)の2つの違う競うフィールドで分けられることもある。この分け方だとeスポーツがどっちに属するか断言するのは難しい…と、言うのもコマンド入力速度の速さで競うことを考えると前者に属する気もするし、デジタルカードゲームだと頭脳戦だし…みたいな。

 

ちなみにeスポーツっていうのは大きな枠組みの名称であって種目の名称じゃない。eスポーツという大きな枠組みのなかに競技性のあるゲームタイトル(LOL、オーバーウォッチ、スタークラフト等)が属する。

 

f:id:bananasunscreen:20180707143143p:plain

何で今世界的に盛り上がっているの?

おそらく1番の理由はeスポーツを娯楽として楽しめる人が多いから、だと思う。

 

このeスポーツを楽しむってのは自分がゲームをプレーするだけじゃなくて観戦するのも含まれる。一般的な日本人の感覚に当てはめると野球とかサッカーを自分がプレーする楽しみ方とテレビとか現地で観戦する楽しみ方があるよね?それと一緒だよって説明がわかりやすいでしょうか。

 

人気タイトルのプロゲーマーの試合なんかはスタジアムが観客でうめつくされることも珍しくない。NBA会場として有名なStaple センターもLOLの試合で一杯になったことだってある。

www.pasadenastarnews.com

 

eスポーツ観戦への敷居の低さもeスポーツの人気をけん引する理由の1つだと思う。

Twitch等eスポーツにはさまざまなオンラインライブストリーミングサイトがあって基本無料で観戦できる。さらにアプリ版もあるからスマホ等携帯端末で気軽に見れるのもデカい。ローカルでの試合だけでじゃなくて世界各地で開催されている試合を大会の規模に関わらず見れるってのも重大なポイント。

 

ここまでの流れでなんとなくeスポーツがいわゆる普通のスポーツと大差ないってことは理解してくれたと思うのですがどうでしょう…笑

 

で、普通のスポーツと変わりがないのならばやっぱりプロゲーマーになりたいって人は多かれ少なかれ出てくるわけ。普通のスポーツのプロアスリートになりたい!って言ってもお前じゃ無理、とか言われるのにお遊びのイメージが強いプロゲーマーは尚更だよ笑

 

プロへの憧れに関連して、プロが使用している/プロデュースしたスポーツグッズって人気出るじゃないですか。〇〇選手が使ってるラケット!とか△△選手がプロデュースしたシューズ!みたいな。実はこれがeスポーツの世界でもありまして…例えばゲーム用のPCとかマウスとか椅子とか、メーカーがプロに使わせて宣伝するわけです。家電量販店によってはそういうゲームガチ勢用のグッズコーナーが設けられているとこもある。少なくともカナダのはそう笑

 

でさ、冒頭の話に戻るけど、なんでアジア競技大会の競技にしちゃったり、なんでオリンピックに取り入れようとしてるの?って思う人多いと思うんだよね。

 

理由は色々あるでしょう。今勢いに乗ってる分野だから、とか人気があるから、とか。ここで一度2018年冬季オリンピックのスポンサーを思い出してほしい。Intel入ってるよね。実はIntel主催のゲームの大会が冬季オリンピックのクロスプロモーションとしてオリンピック開催日の少し前に開催されていたんです。(な、なんだってー!)

www.olympic.org

 

まあ、要するに金ですよ。金。(あくまで僕の偏見だけど)人気に便乗してみんな金儲けしたいんですよ。金儲けしたかったらプロモーションかけますよね…そういうことです。

 

なんで日本で流行らないの?

これは大きく2つ理由があると思います。

1つ目は法律の問題。2つ目はスポーツとゲームに対する考え方の問題。

 

まず1つ目。大まかに言うと日本では海外みたいに高額の賞金を出せるゲームの大会が法律のせいで開きにくいという現状があります。このことは結構ググればすぐに出てくるので詳細が気になる方はどうぞ。

 

2つ目。日本のスポーツとゲームに対する考え方は観光学の視点からするととても偏っています。

 

まずなにより日本だとスポーツ=運動のみですよね。これが違う笑 少なくとも北米ではダーツとかビリヤードもスポーツに入ります。日本では…どうでしょうね…そういう認識のある方は少ないのではないでしょうか。

 

このことを理解するにはまず観光学の基礎中の基礎、レジャーとは何かを理解する必要があります。小難しい説明はググればたくさん出てきますので、僕はサックリと説明します笑

 

レジャーとは、仕事や社会的な拘束から解き放たれた時にできる息抜きのことです。例えば旅行だったり、趣味だったり、スポーツだったり。要するに息抜きの為に好きなことをやる時間ってことです。スポーツ然り、何事もそうですが世の中には1つのことを純粋に楽しみたい人とガチりたい人がいます。レジャーをガチでやることをSerious Leisureっていいます。つまりプロのスポーツ選手ってレジャーガチ勢なんですよ。ゲームもレジャーの1つ、ガチればプロゲーマーになる。これが観光学視点でのeスポーツ∊スポーツの考え方です。

 

まぁ、とは言ったもののやっぱり海外にもスポーツ=運動のみって思ってる人は老若男女問わず少なくないです。ゲームだってオタクのイメージあったりしますし。じゃあ日本と海外は何が違うのか。多分だけど1番の理由はeスポーツをエンターテイメントの1つとして捉えてる人の多さだったり、新しいことを受け入れようとする姿勢の人の多さだと個人的に思う。これは今までの価値観にそぐわないからダメ!っていう日本人多い気がしません?

 

これから日本でeスポーツを流行らすためにはどうしたらいいのか。

今思いつくのは2つ。

 

1つ目は国内大会をたくさん開催してゲームの大会に参加できる機会を増やす。一定数のプレイヤーがいなかったらその市場は育ちませんからね。大事なことだと思います。

 

2つ目は国際的なイベント(主にオリンピック)でeスポーツが採用されること。日本は国際的な圧力に弱いですからね笑 それに日本はゲーム市場においてはアメリカと1位2位を争っている(ちなみにカナダは3位)わけですからオリンピックでeスポーツが採用されたら日本のゲーム会社も黙ってないと思いますよ。

 

eスポーツは観光学科で学べる

eスポーツは新しい分野なのでまだ学術的論文があんまりありません(2018年7月現在)。なので自分たちで実際にアンケートとったり実験する以外には経済誌とかそういったところから数字をもってくることが今のところ多いんです。NEWZOOっていうサイトがeスポーツ界隈の研究ではよく使われたりします。僕も卒論書くのにお世話になりました笑 あとはスポーツ界隈のことはたっっっくさん学術的論文が出ているのでeスポーツとスポーツの性質が似ているということを前提にeスポーツにもスポーツ界隈のこの理論が通用するんじゃないか、とかそういったことをやって大学の課題クリアしてました。eスポーツのことだって観光学科で学べるんですよ!!! この記事で観光学の意外な側面を紹介できていたら幸いです。