カナダで観光学を学ぼうと思っている人のためのブログ

カナダの4年制大学(観光学部)を卒業しました。主に時事ネタを欧米視点の観光学の知識をベースにゆるーく語っていきます。

カナダで娯楽用大麻の使用が合法化されたけど、日本人に関係あるの?

つい先日2018年10月17日にカナダで娯楽用大麻の使用が合法化されました。

 

これに関する記事は沢山あるので、合法化がどう日本人に関係するのか自分なりの考えを書いていきます。

 

事前知識を補完するためにいくつかまとまってる記事を集めてきたので流し読みしてください笑

 

lifevancouver.jp

 

www.bbc.com

 

 

 

 

 

1.娯楽目的の使用が合法化して思ったこと

 

もともとカナダでは医療用大麻の使用がOKで、大麻はどうにか入手できる環境があったので娯楽目的の使用はダメだけど吸ってる人はいたんですよ。

 

 

さらに4月20日は大麻愛好家による大麻の日で、その日になると愛好家達が娯楽用大麻の使用を認めろー!って言いながら大麻を吸いまくる、ってのが毎年恒例の行事でした。バンクーバーでは確か今年と去年はビーチの方で行われてた気がするけど、その前とかはダウンタウンのど真ん中で吸うもんだから、臭いのなんの…

 

 

で、ようやく彼らの願望が叶った訳です。だから合法化されたらもっと臭くなるんじゃないかな〜って思ってました…が、実際は今のところそんなに吸ってる人を見かけません…どこに消えた…笑 でもすれ違うと臭うんですよね〜

 

 

街を歩いていると、「おっ!お兄さん!マリファナどう?いいのあるよ〜」「あっ、大丈夫で〜す」みたいな会話もしたりします笑

 

 

日本では大麻=ヤバイみたいなイメージがあるので馴染みがない人は驚くかもしれません。まあ法律でダメなんだから当然ですが笑 在カナダ日本大使館からもカナダで大麻OKになったけど日本人は大麻使うんじゃねーぞってメール来ましたしね。でも聞くところによるとあんまり日本ではこの合法化の件、報道されてないみたいですね。興味を持たせるのを阻止する為でしょうか…

 

 

他の国でも大麻ダメなところ沢山あると思いますが、彼らはカナダで大麻吸ってもしょっぴかれないのでしょうか…?日本人が大麻吸ったとして、どうやって判別してしょっぴくのでしょうか…?もちろんSNSに大麻吸ったぜイェイなんて写真載せたらアウトですが笑

 

 

そして大麻解禁により一部界隈で話題になっているのが大麻旅行(以下Canabis tourism)、大麻を楽しむ為にする旅行です。オランダのアムステルダムがこれで有名ですが、カナダもついにこれの旅行先候補に仲間入りした訳です。実際にもう催行している会社があるみたい。

www.canadahightours.com

 

 

これからカナダ=大麻のイメージが強くなると(国旗も大麻に似てるし、本当にそういうコラ画像が沢山ある)日本人には影響しまくりだと思います。特に旅行業界。

 

 

 

2.どう日本人に関係するのか

 

 

Canabis Tourismが流行り大麻のイメージが定着するとどうなるのか。パッと思いつくことといえば大麻は良くないイメージが強いので日本人の旅行先候補として選ばれにくくなることですかね。

 

 

上記の通り、あまり日本で報道されなかったとしても大麻を堂々とダウンタウンのど真ん中で売ってる場所があちこちにあったら日本人は行くのを避けるでしょう。修学旅行や短期留学、英語研修など学生が絡むものは特に。ホームステイ先も大麻に縁のない人達を選出しなければなりません。

 

 

英語の勉強が目的なら他にも英語圏の国はありますから、カナダは外されてしまうんじゃないかな〜って思います。

 

 

こうなってしまうと困るのは日本の旅行会社と日本人向けの現地のお土産やさん。シンプルにターゲットが少なくなってしまうわけですから、苦しくなるでしょうねぇ…さすがにcanabis tourを売りにはできませんしね笑

 

 

まだ合法化されて日がそこまで経ってないので何とも言えませんが、現地の日本人コミュニティにはどんな影響が出るのかな…?

 

 

ここまでカナダに来る日本人の話をしてきましたが、ここからはその逆。日本に来る外国人の話をします。

 

 

アメリカのいくつかの州やカナダを始め、世界的に大麻解禁の動きが見られます(これが良いことなのかどうかは別の話ですが…) 。ロサンゼルス空港では少量の大麻なら機内持ち込み可能になったみたいです。当然そのまま外国に持っていったら、はい逮捕( ◠‿◠ )な訳ですが笑 どうやら飛行機が離陸するまでに消費しろって話みたいです。

rollingstonejapan.com

 

 

言い換えると大麻喫煙者が世界的に増えるということですよね。つまり、日本に来る大麻喫煙者も増えるというわけです。

 

 

勿論、日本は大麻ダメですから、彼らが大麻を持ち込みしたら当然国籍を問わずしょっぴかれるでしょう。訪日客だからといって許していたら秩序が維持できないので見せしめとしてしっかりと逮捕するなり罰を与えることが予想されます。

 

 

しかし、この大麻解禁ブームに多くの国が乗っかったらどうでしょう。解禁されたからといってみんながみんな吸い始める訳ではありませんが、喫煙者が増えることは確実です。そして大麻解禁ブームが盛んになる=大麻を消費することが普通になるということです。つまり日本はまだ大麻解禁してないのか、遅れてる!なんて批判してくる輩が沢山出てくる訳です。

 

 

今でさえそういう界隈の人達が動物の権利(animal rights)だなんだと言って猫カフェは虐待!だの水族館のイルカショーは虐待!だの言ってるわけです。大麻の消費が世界的に一般的なものになったらそういう人達が出てくるのは容易に想像できます。今でも隠れて大麻吸ってる人は言ってそうですが笑

 

 

1920〜1933年までアメリカで禁酒法が施行されていましたが今では合法です。それに実際にG7の一国家であるカナダが大麻の使用を合法化した訳ですから、妄想だなんて笑ってられない話だと個人的には思うのですがどうでしょうか…法律で禁止されてたものが合法化されるなんてことは普通にありえる話なんです。歴史が証明してます。

 

 

この記事をきっかけに他国だからいいや〜と思わず一度大麻について色々考えてみてはいかがでしょうか。僕としては禁止のままで全然問題ないんですけどね~