カナダで観光学を学ぼうと思っている人のためのブログ

カナダの4年制大学(観光学部)を卒業しました。主に時事ネタを欧米視点の観光学の知識をベースにゆるーく語っていきます。

W杯を例にスポーツツーリズムを説明

サッカーW杯2018、日本は惜しくもベルギーに敗れましたね…。

 

4年後はより良い結果になることを期待してます。

 

 

今回のW杯、6月21日の時点で来場者が250万人を超えたらしい。初日から1週間でこれはすごい。

www.fifa.com

 

こういうスポーツ観戦もしくは試合に選手として参加することを第1の目的としている旅行のことをスポーツツーリズム(Sports Tourism)って言います。

 

ちなみにW杯とかオリンピックのような大規模なイベントはメガイベント(Mega-event)って呼ばれる。

 

この用語はケーススタディ等で開催地になるメリット/デメリットを査定したりする時に絶対に使う。大学の課題で出た時はとりあえずこれらの用語をキーワードにして論文を見つけてた。

 

来場者が考えることはないと思いますが、自治体は開催地になることによる経済効果アップとか知名度アップとか色々考えてたりするんです。

 

開催地になれば儲かるしイベント後の旅行者も増えそうなものですが、全部が全部そんなにうまくいくとは限らないんです…

 

開催地のインフラの整備とかホテルの準備が間に合ってなかったり、開催地が国際空港から遠かったりすると(他にも色々要因はあるけれど)来場者の口コミ等で逆に開催地に悪影響を及ぼしたりすることもあるんです。

 

2020年、東京で夏季オリンピックが開催されますよね。新国立競技場の費用が予算オーバー、なんて話も聞きます。オリンピック開催による人口密度増加+真夏の東京の気温で外国人旅行客にネガティブな印象を与えないでしょうか…日本オリンピック協会(JOC)を中心になんとか成功に導いてくれ~

 

旅行業界の実務経験よりこういうセオリー重視で勉強したい人は観光マネジメント学(Tourism Management)向いていると思いますよ。カナダだとツーリズムとホスピタリティーの学生はCO-OPっていう有給のインターンシップをする機会もあるので自分の興味に合わせてCollegeに行くかUniversityに行くか決めたらいいと思います。